What's
URUSHI
漆はウルシノキからとれる樹液です。
漆は固まると光沢が美しいだけでなく、
防水性、防腐性、さらに接着力も
強く大変丈夫になります。
その為、縄文時代から生活の道具などに
多く用いられてきた
日本の伝統工芸です。
現在ではこの漆の特徴をいかし、
金や銀、貝などで美しい装飾が
施された漆芸作品が作られています。
素地について
ボディーの形を木で作っている“木胎”と
ボディーの形を麻布や和紙を貼り重ねて作っている
“乾漆”があります。
◇木胎◇
木地の周りに麻布を貼って丈夫にしたのち、下地と塗りを重ねて仕上げます。
椀のような形をしたものを挽物、箱のような形をしたものを指物といいます。
◇乾漆◇
木や石膏などの型に麻布や和紙を糊漆で貼り重ねてボディーの厚みを作り、
型から外した後、下地や塗りを重ねて仕上げます。
木地では制作しにくい自由な形態が制作可能な事と、
丈夫なのに薄くて軽いことが特徴です。
漆風呂について
漆の制作は基本的に
塗る→乾かす→研ぐ→塗る→乾かす→研ぐ
の繰り返しです。
塗った作品を乾かす時に使うのがこの漆風呂です。
一般的に漆が固まるには、
温度20℃、湿度70%が適していると言われますが、
その日の気候や仕上げたい色味によって
温度と湿度をその都度調整し乾かします。
加飾について
◇蒔絵◇
塗面の表面に漆で模様を描き、
漆が乾かないうちに金粉や銀粉などを蒔きます。
蒔いた金属粉を漆で固め、乾かした後、
研いだり磨いたりして
金属粉を光らせる技法です。
螺鈿(貝)を併用した表現も華やかです。
◇沈金◇
艶上げ後、作品の表面を沈金刀で彫り、
その溝に金粉や金箔などを入れ、
模様を浮き上がらせる技法です。
金だけでなく顔料なども入れることができます。
漆器の取り扱い
・紫外線の当たるところに置かないでください。
(壁掛けなどインテリア作品など特にご注意ください。)
・電子レンジ・オーブンなどのご使用はお控えください。
・熱いものを入れて頂いても大丈夫ですが、沸騰したてのものなど極端に高温なものはお避け下さい。
・冷蔵庫に入れても大丈夫ですが、食品保存用など長期のご使用は乾燥による木のひび割れを招く恐れがあります。
食事の前、お料理を冷やす程度なら問題ありません。
・漆は酸やアルカリに強いので酢の物にもお使いいただけます。
漆器の洗い方
・台所用中性洗剤で洗って頂いて大丈夫です。食洗機、乾燥機には入れないでください。
・タワシは避け、スポンジをお使いください。
・長時間水につけておかないのが望ましいです。
・自然乾燥よりも布で水滴を拭いて頂いた方が、漆器が長持ちします。
保管の仕方
・極端な乾燥に弱いので、長時間使用しない場合は食器棚に水に入ったコップを一緒に入れておくのが望ましいです。
ですが、ずっとしまっておくよりも日々たくさんお使い頂き、お手元でも漆器を育てていって頂けたら嬉しいです。
Urushi (Lacquer) is a tree sap harvested from urushino-ki.
Once dried, it shines beautifully. Not only does it form a beautiful, but it also has waterproofness, preservative efficacy, strong adhesion and durability. In Japan, lacquer has been widely used as a coating, especially for lacquerware – one of Japanese traditional craftworks – since the Jomon period.
Nowadays, using its characteristic, many lacquer works beautifully decorated with gold, silver, shellfish and other materials have been created.
漆是从一种呈羽状复叶的落叶乔木,即漆树身上分泌出来的一种液体。
这种液体凝固后,其光泽不仅美观漂亮,而且防水,防腐,附着力强,
坚固耐用,是绳纹时代以来被广泛应用于生活工具的传统日本工艺。
现今,手工艺匠人们充分利用漆的特征,搭配金银
贝壳等等创作出具有艺术美感的各式漆艺作品。